THE ROLLING STONES
大阪はオモカッタ(B to B Tour 大阪遠征記)
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1998 BRIDGES to BABYLON TOUR
〜バビロンへの道〜
東京ドーム 3.12 東京ドーム 3.14 東京ドーム 3.16
東京ドーム 3.17 大阪ドーム 3.20 大阪ドーム 3.21
東京ドーム 3.12  1998年3月12日(木)


 いよいよストーンズのコンサートが始まる…と思うと、朝からドキドキしてイライラする。
 「とーこさん、いよいよ今日からですねぇ!」なんて気安く話しかけられると、気が立って、思い切り不機嫌ににらみ返してしまうほどだ。コンサートは6時半から。5時ぴったりに仕事を止めてTシャツとジーンズに着替える。仕事場から東京ドームから徒歩5分。いてもたってもいられなくて早々に着いてしまうが、ドームに着けば着いたで、緊張は増すばかり。待っている間に疲れてしまう。

 ドッカーン!
 始まった!現金なものでもう笑いがとまらない。日本へようこそ!

 いきなりサティスファクションで始まったが、テンポが遅い。どうしたストーンズ?!
 新しいアルバム(Bridge to Babylon)からの曲はどれもこれもガクッとくるくらいヘタだ。

 途中メインステージから橋が出てきて、ストーンズのメンバーがその橋を渡り、アリーナの真ん中にできたセンターステージに移動する。ボブ・ディランの「ライク・ア・ローリング・ストーン」を含む3曲が演奏される。

 すごい!
 
 今日はアリーナ。私の席からは30メートルくらいあるが、きゃしゃなキースの背中がはっきり見える。

 「ブラウン・シュガー」では金銀の紙ふぶきが大量に吹き出される。いつまでもいつまでも空中を漂う。とても幸せな気分だ。紙ふぶきをかばんに詰める…。

  1. Satisfaction
  2. Let's Spend The Night Together
  3. Flip The Swich
  4. Gimme Shelter
  5. Angie
  6. Bitch
  7. Saint Of Me
  8. Out Of Control
  9. Under My Thumb (web choice)
  10. Miss You
    --- Introductions---
  11. You Don't Have To Mean It (Keith)
  12. All About You(Keith)
  13. Little Queenie (to center stage)
  14. The Last Time
  15. Like A Rolling Stone
  16. Sympathy For The Devil (to main stage)
  17. Thumbling Dice
  18. Honky Tonk Women
  19. Start Me Up
  20. Jumpin' Jack Flash
  21. You Can't Always Get What You Want (encore)
  22. Brown Suger (encore)
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東京ドーム 3.14  2006年3月14日(土)


 休日なのに通勤している道を歩く。いつもと違うのは初日ほどではないが、りきんでいること。水道橋から東京ドームまでの道をノシノシ歩いて、ダフ屋にさえ道をあけさせる。

 曲目はきのうと少し変えてきた。
 相変わらず新曲はヘタだ。キースは新しいイントロを試して失敗する。
 彼らにとってのリハーサルはコンサートそのものなのだ。
 
 女性ヴォーカルのリサ・フィッシャーはすばらしい。ミック・ジャガー、負けているぞ!

 なんて冷静ぶっていられるのも10曲目くらいまで。後はすっかりのせられる。パプロフの犬だ。

  1. Satisfaction
  2. Let's Spend The Night Together
  3. Flip The Swich
  4. Gimme Shelter
  5. Anybody Seen My Baby
  6. 19th Nervous Breakdown
  7. Saint Of Me
  8. Out Of Control
  9. Star Star (web choice)
  10. Miss You
    --- Introductions---
  11. Theif In The Night (Keith)
  12. I Wanna Hold You (Keith)
  13. Little Queenie (to center stage)
  14. You Got Me Rocking
  15. Like A Rolling Stone
  16. Sympathy For The Devil (to main stage)
  17. Thumbling Dice
  18. Honky Tonk Women
  19. Start Me Up
  20. Jumpin' Jack Flash
  21. You Can't Always Get What You Want (encore)
  22. Brown Suger (encore)
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東京ドーム 3.16  2006年3月16日(月)


 会社になぞの男から電話が入る。
 「とーこさん、バックステージ・パスがあるんですが、興味ありますか?」Oh,Yeah!

 「4時半にドームに来られますか?…とーこさんにお会いしたことないですね。今日コンサートにどんな格好で来ます?…黒のゴールデン・タンTシャツ?オーケー。じゃあ目印に350ml の赤いコカコーラの缶持っていてください」

 着替えて会社を一時抜け出す。3月の寒空なのにTシャツ。コーラも買った。

 バックステージといってもスタッフの控え室。ストーンズのメンバーは来ない。
 男性ヴォーカルのバーナード・ファウラーのわきでただ酒を飲む。


 初日・2日目にくらべると断然いい。
 
 きょうは新曲もかなりかっこいい。こんなにいいのに古い曲しかのらない客はバカだ。
 席はロニー側一番端っこの1階スタンド。セカンドステージに橋が伸びる様子が真横から見える。


  1. Satisfaction
  2. Let's Spend The Night Together
  3. Flip The Swich
  4. Gimme Shelter
  5. Sister Morphine
  6. It's Only Rock'n Roll
  7. Saint Of Me
  8. Out Of Control
  9. Shine A Light (web choice)
 10. Miss You
   --- Introductions---
 11. All About You (Keith)
 12. I Wanna Hold You (Keith)
 13. Little Queenie (to centerv stage)
 14. Let It Bleed
 15. Like A Rolling Stone
 16. Sympathy For The Devil (to main stage)
 17. Thumbling Dice
 18. Honky Tonk Women
 19. Start Me Up
 20. Jumpin' Jack Flash
 21. You Can't Always Get What You Want (encore)
 22. Brown Suger (encore)

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東京ドーム 3.17  1998年3月17日(火)


 連チャンのコンサート。きのう飛び跳ねた筋肉痛がまだひかないうえに、朝から会議が3本も続いてこき使われる。

 そんな疲れも吹き飛ばす、今日のストーンズ!
 東京ラストナイトを意識してか、スタートから感じが違う。

 16文キック、ナイマン蹴り、アンディ・フグの踵落としに並ぶ、「キース・キック」の切れもバツグン。

 今日のインターネット・リクエスト曲は "Memory Motel" 。この曲はミック・ジャガーとキース・リチャーズが1曲を二人で分け合って歌う。キースのファンは涙、涙。ミック・ジャガーは完璧な歌唱力で歌う。
 "back to Boston,…" のフレーズを聞いただけでもぞくぞくする。

 新曲の "Out of Control" もすばらしい。こんなにうまく歌えるっていうのに、初日のアレはなんなのよ〜。

 リサ・フィッシャーの声が出ない。"Gimmie shelter" でミック・ジャガーはリサの分まで盛り上げる勢いで歌う。今日のミック・ジャガーは今まで私が見てきた中で1番だ。"BRIDGES to BABYLON" のジャケットのライオンはミック・ジャガーだ。

 振り回した手が通路に立っていたガードマンにぶつかる。ああ、通路に出たのは私か…。
 コンサートが終わってもくたくたですぐに動けない。


  1. Satisfaction
  2. Let's Spend The Night Together
  3. Flip The Swich
  4. Gimme Shelter
  5. Anybody Seen My Baby
  6. You Got Me Rocking
  7. Saint Of Me
  8. Out Of Control
  9. Memory Motel (web choice)
 10. Miss You
   --- Introductions---
 11. Thief In The Night (Keith)
 12. I Wanna Hold You (Keith)
 13. Little Queenie (to center stage)
 14. Crazy Mama
 15. Like A Rolling Stone
 16. Sympathy For The Devil (to main stage)
 17. Thumbling Dice
 18. Honky Tonk Women
 19. Start Me Up
 20. Jumpin' Jack Flash
 21. You Can't Always Get What You Want (encore)
 22. Brown Suger (encore)

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大阪ドーム 3.20  1998年3月20日(金)


 初の大阪公演。

 なんと席は前から4列目、花道からキース側に9番目。
 いつもオープニングと同時にミック・ジャガーに目がいってしまうが、この日は暗いところからゆっくり体を起こしながらギターを弾き始めたキースが肉眼で見える。おおぉ〜恐いぜ、キース!…ところがちょっと意外なくらいキースはよく笑う。始終嬉しそうに観客を見てはにこにこしている。

 「コンバンワ、大阪!」

 ミック・ジャガーの日本語はファンには不評だ。かっこわるい、あれだけはヤメテという人がほとんどだけど、私は大好き。

 「はっずかしがりやでエロっぽい、リサー」「きっちがいロニー!」「しーずかなドラマー、チャーリー・ぅワッツ!」
 「チョットマッテネ」「インターネット、いってみよー」等々。

 「ありがとう、おおきに!」  出たー!

 "Miss You" は今回のコーラスソングで、観客もコーラスに加わる。
 いつもだと "Are you ready?" でコーラスが始まるのだが、今回は「行くぜ、大阪!」
 く〜カッコイー!!

 キースもとっても楽しそう。
 "Oh, OSAKA….First time…. Welcome to The Rolling Stones!"

 「Welcome to OSAKA...大阪へようこそ!」すっかり大阪人になったつもりの私。

 東京ラストナイトの品質を保ちながら、みんなすごくリラックスしていて楽しそうに演奏している。
 橋を渡るメンバーの楽しそうなこと。にこにこ、スタスタふつうに渡る。走ったり踊ったりしない。ただ歩いてふつうに渡るこの人たちのかっこよさ。

 ミック・ジャガーがステージを降りて走ってきた…と思った瞬間に私は椅子を飛び越えて前列にいた。あぁ〜またやっちゃった…しょーがないな…。足には青あざがくっきり。

 大阪の人はラッキーだ。最初からこんなにすてきなストーンズが見られて。今日はみんな最高だよ。リサの声も治っている。

 この日もくたくたで、這うようにしてホテルに帰る。
 水飲んで、ゼリー状のプラス飲料飲んで、ビール飲んで寝る。
 寝間着に着替えられない。とにかくくたくた。


  1. Satisfaction
  2. Let's Spend The Night Together
  3. Flip The Swich
  4. Gimme Shelter
  5. Anybody Seen My Baby
  6. It's Only Rock'n Roll
  7. Saint Of Me
  8. Out Of Control
  9. Time Is On My Side (web choice)
 10. Miss You
   --- Introductions---
 11. You Don't Have To Mean It (Keith)
 12. I Wanna Hold You (Keith)
 13. Little Queenie (to center stage)
 14. The Last Time
 15. Like A Rolling Stone
 16. Sympathy For The Devil (to main stage)
 17. Thumbling Dice
 18. Honky Tonk Women
 19. Start Me Up
 20. Jumpin' Jack Flash
 21. You Can't Always Get What You Want (encore)
 22. Brown Suger (encore)

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大阪ドーム 3.21  1998年3月21日(火)

 最終日。早いなぁ。たった6日間だもん。

 今日はきのうより1時間早く始まる。
 6時に始まるコンサートっていうのもちょっとつまらないような気がする。席はアリーナだけどかなり後ろ。

 異変。ミック・ジャガーの声が出ない。
 センターステージの3曲は奇跡的に持ち直したものの、やっぱり声が出ない。
 他のメンバーの調子はいいのだが、ヴォーカルがダメなだけで、バンドの水準はがたっと落ちてしまう。

 日本最終公演なのに…とはいっても、ストーンズのコンサート・ツァーはこれからえんえんと数か月続くのだ。今日がベストでなくてもどうということはない。今までみたいに。

 声がよく出ないミックはかわりによく動く。リサと二人でチャーリーの目の前に行って唇をとがらせてダンスを踊る。いたずらっぽく顔を見合わせてとても可愛い。しょうがないなぁ、といった顔のチャーリーもキュート。

 ミック・ジャガーのブルースハープは世界一うまい。今日は出ない声の分もがんばる。

 キースはずーっと研究していた "You Got Me Rocking" の新しいイントロを作り出した。オメデトウ。

 ミックの声がいまいちなのでコンサートに集中できない。おかげで今まで気が付かなかったステージ・セットを見ることができた。6日目にしてようやくどんなステージなのかわかった!

 ローリング・ストーンズはピークをとっくに過ぎたバンドのはずである。
 でも今までストーンズ以上のライブを見たことはない。U2、デヴィッド・ボウイー、チャック・ベリー、ロキシー・ミュージック、ジョン・フォックス、トム・ヴァーレイン、プリンス、ボー・ディドリー 、PIL、etc…。

 「セクシー」とか「ワイルド」とかいうありきたりの形容詞はすでに全然ふさわしくない。ひたすら一生懸命楽しくやっている。まちがえてもうまくいかなくても、とにかく続けて観客を巻き込んじゃう。6日見てヘタクソだった日やバランスのとれなかった日もあったけど、私は後悔していない。

 キリキリ、ワクワクした2週間だった。温存していたパワーを放出した気がする。(おかげでその後精魂つきて風邪をひいたけど)本当に楽しかった。

 次の日本公演の時もビチビチのジーパンとブーツで行くからね!  

  1. Satisfaction
  2. Let's Spend The Night Together
  3. Flip The Swich
  4. Gimme Shelter
  5. Angie
  6. You Got Me Rocking
  7. Saint Of Me
  8. Out Of Control
  9. Under My Thumb (web choice)
 10. Miss You
   --- Introductions---
 11. Thief In Thr Night (Keith)
 12. I Wanna Hold You (Keith)
 13. Little Queenie (to center stage)
 14. I Just Want To Make Love To You
 15. Like A Rolling Stone
 16. Sympathy For The Devil (to main stage)
 17. Thumbling Dice
 18. Honky Tonk Women
 19. Start Me Up
 20. Jumpin' Jack Flash
 21. You Can't Always Get What You Want (encore)
 22. Brown Suger (encore)


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