HOME

順不同 お気に入り

「父 パードレ・パドローネ」  小説。ガヴィーノ・レッダ著。
 小学校をひとつきで退学し、父親の絶対的な権力の下で、羊飼になった少年が、軍隊に入隊し、勉強を始めたことにより、自我に目覚め、父親から独立していく話。のちに言語学者になったガヴィーノ・レッダの自伝。小説の2/3を占める、孤独な羊飼いの生活と、サルデーニャの描写がすばらしい。読み返すたびにドキドキし、残りページが少なくなってくると、読み進めるのが惜しくなるほど。タヴィアーニ兄弟監督で映画にもなった。
 ガヴィーノ・レッダは、その後、他の小説を発表したのだろうか?
人/本 吉田よし子  植物学者。専門は食用熱帯植物。
著書に、「マメな豆の話」、「カレーなる物語」、「体にやさしい野菜物語」、「香りの植物」(共著)、「おいしい花」、「香辛料の民族学」など
音楽 ローリング・ストーンズ  平均年齢60歳を超える、英国人のロック・バンド。私の体のリズム感、音感、テンポは、ローリング・ストーンズによって作られた。 ずーっと体育1、2だった私も、ストーンズのコンサートだけでは、信じられないくらい体が動く
人/映画 アミターブ・バッチャン  俳優。1942年生まれ。
 「ワン・マン・インダストリー」といわれるほど、インドの映画産業に貢献している。長身で手足が長く、声がステキ!ダンスはあまりうまくないが、シリアスからコメディまでなんでもOK
食べ物 スイカ(西瓜)  残念ながら、日本でおいしく食べられるのは、6月後半〜9月初めまでのたったの3か月弱。シーズン中は、西瓜を買うスケジュールで頭がいっぱい。
 私が高校生の頃は、母とふたりで、ひとつきに40個以上食べたこともあるらしいが、最近は食も細くなり、大玉なら1日に1/4個がやっとである
もの 円柱印章  連続模様が好きなので、ハンコ、スタンプ類はみんな好きだが、特に好きなのが、メソポタミアの円柱型印章。粘土にころころ回して押して、連続模様を作ったらしい。2006年にウル第3王朝時のレプリカ印章を購入。現代でも使われている、封蝋用のエンボスも好き
インド  インドの魅力は何だろう?豊かな文化?敬虔な宗教心?こいーインド人?それとも多様性か?自分が疲れていると、エネルギーを吸い取られるような気がするが、元気な時は、細胞が活性化するような国
季節  夏は薄着で肩凝らない。暑いと元気で「庭駆け回り」たくなる。スイカやトマト、ナス、キュウリ、ゴーヤも特別おいしい
人/漫画 グレゴリ青山  漫画家。アジア旅行や、レトロな日本、京都のイケズなどを、独自の感覚で描く。
 著書に、「旅のグ」、「旅のグ2」、「グ印観光」、「ふたたびの旅。」、「生の京都」、「グ印亜細亜商会」、「旅で会いましょう」、「ひみつのグ印観光公司」
ことば 浸透圧  なぜか好きなことば。音がいいのか、細胞膜(半透膜?)を液体が通過していくイメージが好きなのか不明。キュウリの塩もみとか、ジャム、おでんの大根を見ると、発音してみたくなる。「相似形」「光合成」もお気に入り
店/本 アジア文庫 神保町にあるアジア専門の本屋。見ていると次々に欲しいものが増えてくるのが欠点。そういう人のために、通販もある。特価品コーナーでは、高価な本が思いがけず安く買えることも。
店/食材 大津屋商店 御徒町にあるインド食材店。インド料理の材料だけでなく、お菓子やレトルトカレー、瓶詰めなど、豊富。インドに限らず、上質の乾物も取り扱っているので、我が家の黒豆は、大津屋さんの「丹波産3L」で作る。通販あり。
人/絵 熊田千佳慕 画家。代表作に、「ファーブル昆虫記の虫たち」「みつばちマーヤの冒険」など。はじめて熊田千佳慕の絵を見たのは、保育園の頃、買ってもらった「おやゆびひめ」だった。昆虫や草花を細い筆で丹念に描き込んである絵を見ていると、自分もおやゆびひめくらいの大きさになったような気がした。千佳慕さん曰く、「80歳を過ぎたら、60歳の頃よりよく見えるようになって、3本毛の筆で描くことにしました」